地名の歴史学・書評、紹介 1歴史と旅(2000/8秋田書店) 2本の旅人6−8(58号・2000/8)・自著紹介「地名を歩く」3西日本新聞00803(島村記者) 4日経新聞00813短評(神谷記者) 「 地名の歴史学・服部英雄著) 地名には多くの人々の歴史が込められており、歴史を見直す手がかりにもなる。 日本中世史を専門とする著者は「地名によって人間の暮らしを考え、復原するこ とができる」という。実際、文献の残っていない地域でも、地名を通じて歴史を 考えることができるそうだ。 著者は徹底して現地主義を貫き、実際にその土地を訪ねてきた。その上で歴史的 な面と、地誌的な面のバランスを取り、地名研究を立体的なものとして提示。学 問としての地名研究の新しいあり方を探る試みといえよう。 (角川書店・2600円〕 5歴史読本00824 6朝日新聞00827スペシャリテ(黒田日出男) 7毎日新聞(西部本社版)00908自著紹介「地名を歩く」
9サライ001019 「 日本の地名の語源は難しく、地名の意味が理解できるものは、理解で きないものよりも少ない。地名の代表ともいうペき旧国名にさえ語源不明 のものが多いという。本書は、地名を出発点にして、歴史をたどる楽しさ を一般の人にも分かりやすく解説した入門書。個々の地名から地域の記憶 が甦ってくる。他に、歴史地図の読解など充実した内容。〔佐〕」 10『日本歴史』(631号,2000/12)短評 実地調査に基づく地名の歴史的研究につ いてわかりやすく説いた書。文学史料に加 えて聞取りから伝承のなかの地名を掘り起 こし、地誌的な地図としての把握に歴史学 の立場からの考察を加えて、地域の歴史を 再構成する。その成果はすでに『景観にさ ぐる中世』という大著として高い評価を得 ているが、本書では新たな事例を加えて、 前著の続編としても読める。研究成果の広 がりと奥深さに改めて感服する。地域に根 ざした歴史学として必読の書である。(K) 11『週間読書人』2000.12.22/2000年回顧・中世史(高橋秀樹)
12『朝日新聞』2000.12.31今年の三冊(黒田日出男)
15『日本史研究』472:2001,12(森田竜雄) 16『UP』402,2006-4榎原雅治「東大教師が新入生にすすめる本」