『日本民俗学』225,2001.2.28(鈴木正崇)  服部英雄著 地名の歴史学             鈴木正崇  地名についての本格的な研究書は少ない。本書はその中にあ って、地名から人間の暮らしを考え、過去を復原する極めて独 創的な本である。聞取りと観察によるフィールドワークの大切 さを教える、実感に基づいた歩く学問であり、民俗学の行方を 再考させる。全国を歩き、現地で古老の聞書きをとり、文献史 料につきあわせ、地域の歴史と景観の復原につとめる。この地 味な作業の面白さが行間を通して伝わってくる(以下略)。


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