高島宝当神社 野崎覚さん
漁協で話をしていただいた野崎秀人さんに高島の歴史に詳しい人を訪ねたところ、宝当神社にいる野崎覚さんは高島の歴史にとても詳しいよとおっしゃたので僕たちは宝当神社に向かいました。神社にはたくさんの観光客が訪れていて活気がある島だなと感じた。神社の事務所に覚さんのことを訪ねてみると事務所の中にいらっしゃった。話をしてもらえないかとお願いしたところ快く承諾していただいたので、休憩室で話を伺った。休憩室には他にも人がいたのでテープには雑音が多少入っています。
○島には野崎さんという方がとても多いが、血は繋がっているのですか?
昔は名字なんてなかったな。名字を決めたときにみんな野崎だった。
○
田んぼや池はあるのですか?
ないな。川と橋もない。
○
谷とかは?
一つだけ大谷という谷があるな。あそこは断崖絶壁じゃけん。深いところで80メートルくらいあるかな。登山(おそらくロッククライミングのようなもの)の練習をする人もいるな。
大谷という名に理由はないそうです。昔からそうだったようです。
○
島の裏側にも村はあるのですか?
んー、ないな。
○
小集落の名前って?
んー、部落って言っても一つだけやけんね。高島だけやけんね。
○
あー、高島でひとつ?
昔の時代はなんか色々つけたごたあるけどね。こげんかごたね→ここで昔の書物を見せていただき→宝当村ってのがあったがね。
この書物はとても長くて野崎さんの家系図でした。
○
ほうとう村って宝当神社の宝当ですか?
そうそう。
信長の時代にこの島にきたけんね。もともとは九州の唐津やったけん。
○大木とかありますか?
たぶんなかばってんね。木は薪にして暖炉のごたーのにいれよったね。今はもう切りよらんけんこげなふうになっとうけどね。
船から見た高島。
○
この島での思い出とかありますか?おおきなできごととか。
イルカかな。あんときはじめてとれたかな。300匹くらいとれたわ。
○
とってどうしたんですか?
市場に出荷したね。
○
それからも定期的にイルカをとっているんですか?
いや、いまはとったらいかんけんね。
○
昔は神事などはしていたんですか?
うんにゃ。
○
台風のときは船とかはどうしていたのですか?
唐津の港にとめよったね。
唐津城
○
あと、海にまつわる伝説とかないんですか?
それはなかっぺね。もともとここは足利時代のころは海賊に襲われよったけんね。毎年年の暮れに吉井のほうからね。あそこの吉井よ、福岡のね。
○
祭りとかは?
ここは神社が二つあるけんね。塩屋神社と宝当神社とね。宝当神社は年に一回、塩屋神社は年に三回。あそこは二つの神社が一緒になっとうけんね。塩屋神社と山王図神社がね。