2.1 梅岩の調査結果(1)

私たちの質問(Q)に対し、その答えとして(A.)を書いている。

地区内の地名等に関する質問

Q.梅岩集落の範囲

Q.しこなについて

A.小字よりも小さな地域に値する地名(いわゆる”しこな”)は、”ゾクミョウ”と呼んでいる。”しこな”という言葉は通じない。田圃はそのまま、堀は、土だけの”スボリ(素掘り)”という地名があった。

Q.昔の道(交易や学校への道)はどのようだったか、また、ノウテと呼ばれる道はあったか

A1.大正五年に”泉水橋”は、木の上に泥を塗って作られていて、その橋を渡って小学校に通学していた。

A2.現在の”樋の口橋”付近に”ケンカミチ””飛び石”をとおって市場へ野菜を持っていっていた。

A3.かつての道は大体が舗装され現在の道になっている。

Q.村の中の”シュウジ”や、村人内のみがわかる”田”の名称

A.圃場整備前には、”田”にはいろいろな名称がついていた。しかし、現在はそのほとんどが失われてしまった。古老の覚えている範囲で、”田”の名称と、村の中の”シュウジ”を聞き、地図の中にまとめた(地図を参照:赤色の地名)

・梅岩地区の小地名(中心部)

地図内の位置(公民館を中心として) 名称 理由
北側すぐそば タニゴウ ここから谷が始まっているため
東から北にかけてすぐそば イワンノ 不明
西側川沿い ナカノマ(ナカンマ) 川と斜面の間で、段になっているため
西側南向き斜面、ナカノマの北 メンサカ 坂になっている斜面のため
(上記4地区を総称して) イワンメ(イワウメ) 梅岩を倒置か?

上記以外の集落名称は、地図を見よ

 

Q. 草刈り場(キノイ等と呼ぶ牛のための草場)はあったか、また牛のえさはどのようにしていたか。

A.共同林という共同で利用する山林は存在するが、牛のえさや、肥料としての草は主に個人が所有している草を利用した。

 

以上が、地名関連の質問である。

 

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