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北海道

◎今金ピリカ温泉

泊まった山小屋の窓から、遠く小さく、朝の陽射しにひとりの女性が 露天風呂を泳いでいるのがみえた。 ----天真爛漫。真っ青な空に輝いていたあの白さは、いまも目に焼き付 いて離れない。  温泉の横の川ではシンコ(ヤマベの子)がやたらに釣れる。いっしょ だった木村さんは毛鉤でシンコを釣ってみせた。わたしのわがままを いつもきいてくれたかれだったが、今はいない。50歳そこそこの若さ だった。彼との思い出の温泉だ。

東北

◎酸か湯温泉

(八甲田山) <既述>

◎岩木山、岳温泉(青森県)

スキーのあとが最高。やや暗い感じだったように記憶する。

○黄金風呂(青森県)

正確な名前は忘れた。五能線に沿った海岸にある露天風呂。白神の帰りにはい った。

△八幡平藤七温泉(岩手県)

もとはよい温泉だったが、この頃は観光地化して、沢登りで汚れた登山者を上 げない、風呂に入れない、もちろん泊めないというけしからんことをする。百選 からは脱落。

◎夏油温泉(岩手県)

皆で歌った宮沢賢治の「種山が原」は忘れられない。 「どこさがおいだがー、わっすれだー、わっすれだー」。 大合唱だった。  せまい洞窟温泉で歌を歌うと最高。どんな音痴の歌もエコーが効いてうまく聞こえる。 川の中をざぶざぶやって温泉のはしごができる。最初に着物を脱いだ場所がわからなくな って、最後は温泉街をスッ裸でストリーキングする羽目になる。

◎滝ノ上温泉(岩手県)

 滝の中を温泉が流れているのかと思ったが、温泉は文字どおり滝上だった。葛 根田川遡行の入り口。あかるくて、真っ青で最高の川。

◎乳頭温泉黒湯(秋田県)

 茅葺き。冷えた岩魚が出てくるなど、料理は大してうまくはない。乳頭山と湿 原はとてもよい。黒湯の沢を遡ると、一本松温泉という建物のない温泉があるら しい。

◎玉川温泉(秋田県)

 これこそ本物の温泉という気になる。ものすごい温泉の噴出量。

◎大深沢源泉(秋田県)

 この温泉はたぶん名前はないだろう。むろん温泉旅館もなければ、浴槽もない。 道もない川の中にただ湧いているだけ。それでも何とか入れる。ここの百名湯中 でも一番素朴。

◎白布(しらぶ)高湯(山形県)

 三高湯の一つ。かやぶき屋根とうたせ湯が売り。吾妻山のスキーツアーの拠点。 朝飯に茶碗蒸しがつくなど豪華だなぁと思った。残り物だったかもしれないが。 中屋と西屋が茅葺きで、そのどちらにも行ったけれど、あとで1軒が火事になっ たのを新聞記事で読んでとてもおどろいた。文化財に指定してあれば、茅葺きの まま再建できたのにと残念である。

 信夫高湯(吾妻高湯)

 三高湯の一つ。風呂は新しい感じがした。吾妻山のスキーツアーの拠点。

◎最上高湯(蔵王温泉)

 三高湯の一つ。説明を要しない。本当の蔵王の湯はきつくピリピリする。わず かな傷にもとても痛い。健康人でも尻の穴が痛く感じる。無料の共同風呂は皆こ れ。ホテルなどでは中和させているところがふつう。

◎銀山温泉(山形県尾花沢市)

ドラマ「おしん」の舞台で有名になった。能登屋が重要文化財になった。銀山 の名前の由来の延沢銀山は国指定史跡。銀山調査で何軒かにとまったことがある。  温泉の裏に子宝の授かる地蔵さんがあり、立派な男性のシンボルが奉納されて いる。これを盗んで、子が授かれば、倍の大きさのものを返す。長く子どもが出 来なかった時期に祈願をした。霊験があらたかだったことは保証できる。ただし それは盗まなかった。

◎山形・東北芸工大宿舎温泉

 非常勤講師で行った東北芸工大宿舎の温泉の泉質はとてもよかった。アルカリ 系なのだろう。だいたいがヌルヌルするものは大すきだが、ここの温泉は抜群。 多くの人もほめるらしい。だれでも入れるわけにはいかないだろうが、お奨めで ある。

◎安達太郎山クロガネ温泉(福島県)

 沢登りのあとも、スキーのあともこの小屋の風呂は最高。あんな高い山に、こ んなすてきな温泉があることが不思議。ビールを飲んだあと、一滑りと思って矢 筈森を登るとばてる。しかしアルペン的ですばらしい滑降。四名湯に確実に入る。
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