服部英雄のホームページ 峠の歴史学を歩く会

山形県尾花沢市銀山温泉から軽井沢越え(一部修正がありました6/1) 2010年6月6日 (主催は尾花沢市教育委員会です。歩くことができる方であればどなたも参加できます。)     歴史の道 「出羽仙台街道 軽井沢越」を歩く 1.趣 旨  「出羽仙台街道 軽井沢越」(以下「軽井沢越」とする)は古くから明治中期まで、奥羽山脈を 越えて、現在の山形県(律令制以降は出羽南半)と宮城県(律令制以降は陸奥国中部)を結ぶ幾つ かの道の一つであった。山形県側では、普通、軽井沢越とか仙台街道とかいう名称が使われ、宮城 県側では、普通最上街道等と呼ばれていた。  奈良時代中期の天平9年(737)2月、遣陸奥持節大使藤原麻呂が鎮守将軍大野東人に命じて山 海両道の夷狄を従えるため、陸奥国多賀柵(多賀城)を鎮定したのち、3月1日には色麻柵を出発、 同日中に出羽国大室駅に到達した(『続日本紀』)。この大室駅は『続日本紀』の別のところに書か れている「玉野駅」と同一という説があり、現在の尾花沢市丹生・正厳付近と考えられている。だ とすれば、大野東人らが通った道は『軽井沢越』ということになる。「軽井沢越」は、時代が下っ て江戸時代には、物資(紅花等)の流通、信仰の道として往来も盛んであった。明治25年(1982) 年に中羽前街道(現在の国道347号線)が開通すると、「軽井沢越」は廃道となった。  「軽井沢越」は廃道となったものの、道沿いには、上野畑口止番所跡・軽井沢口止番所跡のほか、 多くの文化・歴史・文学遺跡が残っており、往時をしのぶことができる。歴史的景観・文化景観・ 自然景観としての歴史の道の重要性を再認識するとともに、今後の「軽井沢越」の保存・活用のあ り方を考える契機とする。  また、山形県各地で折にふれ行われている「歩こう会」を統合し、県下の古道の研究・保存・活 用について意見を出し合う契機としたい。同時に「歩く」ことが、われわれの健康維持やマチ興し、 ムラ興し・新しいマチ造りとは何かを考え、本当の意味での観光とも併せて考える期となるここと を祈念したい。 2.期 日  平成22年6月6日(日) 少雨決行(大雨・豪雨の場合は現地で判断) 3.参加費    一人2,000円(保険料、資料代、薬、会場借上げ代等) 4.行 程 修正案 9:30尾花沢市役所集合・出発 → 10:10頃営林署駐車場出発(出発地までは各自の交 通方法による。車の場合は、駐車スペース及び道路事情で各自の車で行くことは不可。中 型以上の方の車の場合は5名以上相乗りすることをお願いいたします。帰路も同様。) →  12:00頃軽井沢番所跡着(1時間程休憩・昼食、服部の講話・討論雨の場合は別途、時間 変更する場合あり) → 13:00軽井沢番所跡出発 → 14:30頃営林署駐車場着 → 14:45〜15:30滝見館(入浴) → 16:00〜17:00(サルナート) → 17:00頃市役 所前解散  5.服装・持物  耐雨性上下・長靴・杖類(必要者のみ)・雨具・飲み物・昼食弁当(各自) 6.参加者  一般市民   なお、番所の小集会で服部(九州大学大学院教授 日本中世史)がお話する予定です。 7.その他  道なき道でありますが、往復とも約半分は上り下りであり、湿地帯もありますのでご留意くださ い。    準備の都合上5月31日まで下記まで出欠の有無を連絡くださるようお願いいたします。   連絡先 尾花沢市教育委員会 社会教育課文化財係

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