1LA00070Y 川村 雄磨 1LA00094W 古長 秀明 <聞き取りしたおじいさんおばあさんの名前と生まれた年> (区長) 貞包敬一郎さん;昭和8年10月5日生まれ (議員) 水川栄蔵さん ;大正13年1月20日生まれ (議員) 貞包貞利さん ;大正15年4月20日生まれ (議員) 梶原慶郎さん ;昭和2年7月9日生まれ (議員) 橋口隆司さん ;昭和5年8月8日生まれ (生産長) 江口勉さん ;昭和14年1月6日生まれ (婦人代表) 大田尾サヤさん;大正5年2月9日生まれ
*レポートの番号のついた土地名の位置は、地図上に同じ番号であらわしてある。 <中通区について> 地区内東部には歴史的なものとして丹生寺庵附近を「ナカンタチ」(中ノ館)といい、また近くに「クージ」(小路)がある。庵寺前方に「お姫さんの墓」がありこのあたりを「タツチュウサン」(塔中・館中)と呼んでいる。この庵寺には久間城主鍋島助右衛門茂治の三男又兵衛貞恒の墓碑があり往時館などのあった所と思われる。またこの北の方に「ジョウノオ」(城ノ上)、「ジャーケボイ」の地名がある。ほかに「ノーザキ」、「アカハゲ」、「溝原」(ミゾバル)、「湯のたん」、「藤原」(フジワラ)、「鳥越」(トリゴエ)などがある。 西の方、城山のふもとには「カマエ」(構)、「シンザコ」(新坂)と呼ばれるところがある。往時この山に城があったころ構えた陣地であり、また山城への物資の補給路が「ウシザコ」(牛坂)、「シサザコ」であったと思われる。そのほかに「ウボガタン」、「ヨレダ」、「フイノガク」、「ビヤシ」、「オタチメ」などがある。 また、「コーチ」(川内)には「トウドゴエ」(唐渡越)、「ムクロダン」、「ヒロガクラ」(廣鹿倉)、「ダイコクダン」(大黒だん)、「アナガマ」、「ドンベンガワ」(どんべん川)、「ハチノクボ」、「カヅラオ」(桂尾)などの地名がある。「アメフイダン」(雨ふいだん)には年中湧水があり干天時ここで雨乞い祈祷をすれば必ず慈雨が得られると言い伝えられている。雨乞いは戦後も2,3回行われたそうである。 <村の発達> 中通区全体には大正ひとけた時代には電気が通じていたが、「コーチ」(川内)のほうは昭和20,21年頃通じた。電気がくるまえはランプやあんどん、ガス灯をつかっていた。ガス灯にはメタンガスを使用していて、そのメタンガスは食べ物などを腐らせて発生させていた。 町に水道ができたのは今から20年ほど前であり、それ以前は湧き水や井戸を使っていた。現在でも湧き水や井戸は使用されている。 今現在、中通に都市ガスはきていない。おのおのがプロパンガスをとっている。 電話は今から30年ほど前に初めて引かれた。その当時の電話は農集(農村集落)電話であって、2軒に1つぐらいの割合であった。普通の電話はそれから7,8年後に引かれた 。 路線バスは今から24,25年ほど前に通るようになったが、自家用車を持つ家が地区内に多いため、現在ではその利用者は幼稚園や病院にいく人に限られている。 <まつり> 6月下旬 田祈祷(田植えの報告をする) 8月18日 丹生寺の夏祭り 8月31日 風日(台風で稲が倒れないように祈る) 9月15日 夏祭り 9月20日 彼岸のぼり(虚空蔵山にのぼる、御霊まいり) 11月3日 収穫祭(くんち) <くんちについて> 1番大きな祭りである。周辺の6つの部落が1年ずつ交代で主催(だから中通には6年に1回まわってくる)し、その年の主催になった部落は村総出で祭りを成功させようとがんばる。当日は牛坂の所まで1日かけて往復する。この祭りの目的は、農作業の幸せを祈ることにある。 <1日の行動記録> 9:00 六本松集合 9:15 出発 11:30 バス下車 13:00 江口さんに会う 13:30 中通集落センターで聞き取り調査開始 16:00 調査終了 16:30 バスに乗る |