雷山秋山ファミリー登山 8.17北原東発バスで前原へ。36分頃には着。子供は待合いで朝飯を食べる。8.46 発井原山行きに乗る人としばし雑談。バス(乗合タクシー)が到着したのにあま りに小さいので気づかない。「え、これ?」驚いていた。我々は9.06雷山行きバ ス。2組ほど登山者。9.40頃着。階段を上って千如寺山門へ。朝テレビでやって いたとおり、紅葉にはまだ早い。300円の拝観料で千手観音を拝む。内陣に入れて くれて読経(他の人の分の祈祷、般若心経、太鼓あり)、解説付き。千手観音、 不動、薬師、廾八部衆など皆すばらしい。特に観音様はこれほど大きいとは。子 ども達も驚いていた。例の足利高氏願文(あやしいといわれている)が写として 高札になっていた。清賀上人像は五百羅漢に囲まれた開山堂にある。とにかく真 言・修験の寺らしい雰囲気が味わえる。この大悲王院は近世の創建というから室 町庭園はおかしいのでは。もっとも先行する坊があったのかもしれない。だいぶ 時間を食った。10.30頃歩き出す。植林の中の道。やがて工事のため迂回せよとの 指示で林道にはいる。砂防堰堤で休憩。20分も歩いていない。この林道づたいに 清賀の滝に着く。11.15。ここでカップ麺を作る。ベンチにいた人にEPIガスを珍 しがられる。11.50橋を渡って、急斜面を上る。途中から山腹をいく道へ。そこは 平坦で気持ちがよい。紅葉もほどほどで、逆光の中にそれなりに美しい。 13時頃上宮へ。雰囲気のあるところ。石の社殿が三つある。ここもモミジの木 はあるが、紅葉には早い。ここからが猛烈な急斜面。何とかごまかしごまかし登 り切る。長男が先に行ってしまったので、追いつこう急いだ。山頂手前で呼んだ らすぐに声がした。1〜2分遅れで到着。頂上は木の丈が低く、草原も少しあり、 とても気持ちが良い。シートを出して次男にコールして迎えに戻ったらすぐに登 ってきた。コーヒーを湧かす。秋の陽射しがほんとうに気持ちよい。残念ながら 靄がかかって下は霞んでいる。 急斜面のあと、その上がなだらかになっている山は、山容がよい。上宮の位置 からすると山頂はかつては禁足地だったのだろうか。 山頂に岩が二つ。ボルダリングの真似をするが、いろいろな方向から登れて楽 しい。井原山までは、気持ちよさそうにみえるが、かなり遠そうだった。 かなりくつろいで牧場に下る。とてもよくこだまする。ここからの山容もすば らしい。自然林が多い。 牧場の下、車道に出てハングライダーの滑走を見る。離陸の瞬間皆が拍手。子 ども達、特に次男はとても感激している。風がないのか一直線に平野に向かって いく。途中わずかで上宮に出られる地点があった。本来の雷山神社と上宮を結ぶ 登山道は今の林道沿いに上がるものだったか。清賀の滝経由の旧修験道は脇道だ ったか。 舗装された林道歩き。次男は急に元気になってかけ下ってくる。途中人工スキ ー場に出たが、自然破壊がひどく、印象は悪かった。やがて切り開きの向こうに 森がみえ、銀杏がみえた。そのあと鳥居があり、やがて雷山神社に着く。昔の仲 ノ坊の跡とのこと。銀杏の木の途中から樫の木が生えている。これより神籠石は あきらめ、バス停に向かう。途中の川でわずかな時間を見つけ、伊吹がサオを出 す。小さな魚が餌を加えて上がってくるが、針にかかっていないので、落ちる。 二回くりかえす。ハヤに違いない。あわててサオをしまってバス停まで走る。最 後に雷山の山頂を仰ぎ見て、下山。前原市役所近くの店で夕食。子どもも大人も 食べ過ぎた。満足できた秋晴の山行だった。