【西松浦郡有田町戸杓】

現地調査レポート

川田浩二1TE98420

 

 

聞き取りしたおじいさんの名前と生まれた年

吉島一規(昭和13年生まれ)

 

村の名前:戸杓

 

<しこ名一覧>

【田畑】

小字戸杓 ヒラキ

小字向ノ原 シモンバル(下の原)

小字赤松原 チャーバル(田原)

【山】

小字田ノ平 マルヤマ(丸山)、ミタニサン(三谷山)

小字向ノ原 カッパゲヤマ

小字扇谷 ムラヤマ(ムラヤマ)

【ほか】

小字東ノ前 ウシワタシ(牛渡し)

小字浦谷 カンノンブチ(観音淵)

小字戸杓 トントンブチ

 

<しこ名の由来>

ヒラキ:山を開墾してつくられた畑。現在は半分以上が放棄されている。

トントン淵:近くにあった水車小屋の音からこの名がついた。昔はよく子供達が水遊びをしていた。

カッパゲヤマ:気が育たない地質のためこう呼ばれる。以前は子供達のすべり台だった。

ウシワタシ:川の浅くなっている場所で橋のない頃に戸杓地区へ牛や馬を渡す時に通った。

 

<村の水利>

戸杓・向ノ原地方…天神溜池、大堤溜池

善門谷地区…三段溜池、元株溜池

水利に関して、他の部落との共合〔競合カ:入力者注〕はなかった。

 

 

<旱魃の対応>

河川の水を自家用ポンプでくみ上げた。

他から水を運搬することもなく、くみ上げだけで対応できた。

 

<村の耕地>

裏作はなし。田は全て湿田。

化学肥料が入る以前は牛馬ふんを肥料として用いた。

 

<入り会い山>

以前はあったが、十年程前、有田町のごみ捨て場として町に売り渡した。

 

<村の動物>

 昭和20年頃、村には農耕用の牛馬が20頭程。各家には1頭。

 

<村のまつり>

 天神祭 725

 猿田彦祭 9

 全員参加



戻る