佐賀県伊万里市黒川町大黒川
1EC98261 山崎秀則 1TE98140 柴昇司 1TE98130 桑山庸史
〈しこ名一覧〉 ヒラキダニ、アコマ、カワラダ、ヒョウタンゼマチ、ハチノス、ナマズガブロウエ、タカツキ(高月)、コヤンモト、シオイリ、ミカド、オオチノサカ(追地の坂)、カミヤマ(神山)、イッポンマツ(一本松)、ヒラコバ(平木場)、モクドンカンネ、サクランモト、シンベーカンネ、イワバエ、サンゲンガマ(三軒釜)、ヤマサキ、フナゴ、シイノキ、スギンナカ、チンノウラ、ワキンダ、ナカドウリ、ヒラ(平)、カミ(上)、タニガシラ(谷頭)、デイ、カキノモト、ネゴロの堤、ワクドイシ
〈名前の由来〉 土井頭 → ヨコドイ頭だから。 伍多田 → ゴイシを多くおいていたから。 カワラダ → かわらを散らかしたようであったから。 袖落 → ホラアナの人と物が袖をとるから 弓折の辻 → 化物と弓で打とうとしておれた所
〈農業〉 (1) 水の確保 ・出水のみ(高羅川付近、梅の木、一の坂、小敷岩、大面、島田) ・川と出水(日石、仁田尾、赤栄、古道) ・溜池(神落) ・川(伍多田(白土川)、白土、白水(白水川)) (2)肥料 昔:野原の草・牛の糞 → (鋤ですく) 蓮華を植えてそのまま肥料にする。 *牛は平均一家に一頭。 メスは農業に利用し、オスは林業に利用する。(かけ声だけで動いたり、止まったりしていた。) 今:ほとんど化学肥料 (3)米の保存 もみせこ → 壁と壁の間を完全に板でしめ切った所。 *もみのまま保存 → 必要な分だけ精米する。 (4)精米 (大正期まで)“もみ”と“すき”・・・杉の木などを利用 (昭和頃から) もみすり屋ができていた。 (5)収穫 よく取れる所・・・又六、土井頭 とれないところ・・・平六、平木場 (理由)地力がないため。 立川下流 (理由)塩がでるため。 *現在は化学肥料 (6)その他 ・秋〜冬・・・草取り(太鼓の合図で取りに行く)、栗、かき、カゴ(紙の材料)、はぜの実(ロウソクの材料)を取る。 ・黒川地区 → 農業主体(林業はオス牛持ちの人のみ) ・木は山を持っている人に了解を得て取る。 ↓ ・マキは取ることができなかったため、山を持ってない人は一年分くらい買っていた。 ・飲料水 出水(竹の内側をほがし、パイプ役) 井戸(井戸掘りの専門家がいた) 慣例により各谷の所有者がいた。(水に権利があった) *現在でもこれはあり、当番を決め、栓を抜いたりする。)
〈電気〉 大正頃に電気をひいた。 経済的なところを部落で話し合い。 *黒塩地区は経済的に電気を引くことができなかったため、昭和15年頃までは灯油のランプを利用していた。
〈祭り・祝事〉 7月16日・・・虫祈祷 8月24日・・・地蔵祭 8月10日、16日、10月14日・・・観音様祭
〈現在の様子〉 ・専業農家はもういない。(公務員、会社、パート(女の人)、建設関係に従事) ↓ ・農業は徐々に減って、副業のようになっている。 ・名村造船所ができたため漁業権は放棄してしまった。→造船所に売却
〈今後の展開〉 リゾート化を目指す。 (1) イマリンビーチ・・・壱岐の砂を持ってきて海水浴場を作っている。 (2) 黒澤明記念館・・・家族でゆっくり過ごせるファミリーパークをつくる。 *西九州自動車が完成すると、伊万里〜福岡間を45分で行き来できるようになり、福岡のベッドタウンになる可能性もある。
〈小字一覧〉
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