【神埼郡三瀬村松尾・釜ノ頭】 歩き、み、ふれる歴史学 現地調査レポート
1AG96143 富窪恵理 1AG96164 永嶌麻理 1AG96167 西岡里恵 <行った先> 松尾 釜ノ頭 <古老> 松尾:庄島ミサエさん(大正10年生まれ) 原光子さん(昭和7年生まれ) 松井トシ子さん(昭和12年生まれ) 釜ノ頭:園田末光さん(大正11年生まれ) 園田敏雄さん(昭和9年生まれ)
<しこ名の一覧> 松尾 マツオマエ マツオノマエダ(松尾の前の田んぼ) ウラミチ キタムキ ゴセ(〜畝で面積を表すので、5,1,3など広さをしこ名として呼んでいる。) ヒトセ サンセ ※川 高瀬川 成瀬川(主流) 白瀬川 広瀬川 ミツタ川 山の向こうのこれらの川からくねくねと曲がりくねった所を流してずーっと遠くから水を引いている。 釜ノ頭 マエ セバタ アカダ ムダン ヤマノオク ドウヤマ オンタ ミズナシ ムコウノタニ ムコウ ジョウエイ
※山水をひいて利用。具体的な川の名前は聞けなかった。
<当日の行動> 朝からすごい迷惑をかけてしまった。班長がその日に行くことになり、地図がなくて大変だった。結局集合時間から約30分も遅れて準備が整ったという状態で、危うく来ていた皆や先生、バスの運転手さんに申し訳なかった。すいませんでした。とりあえず、なんとか地図も揃ったが、朝からすごく嫌な雰囲気でどんよりと出発した。でもやはりみんなで行くのは楽しく、話はうまく聴けるかなあとドキドキしながら目的地へと向かった。 佐賀までは結構近くてびっくりした。途中、 1回休憩があり、その後少しずつそれぞれがバスを降りることになった。私たち3人は結構手前の方であり、バス2号車では同じ班の友達がまず降りて、その次に私たちが降りた。 まず降りて思ったことは、すごく自然で緑に囲まれているなということだった。 見渡す限り田んぼ、山、そして民家がポツポツとあってすごく心が和む風景だった。 バスを降りた松尾は、道路沿いに一軒大きめの八百屋さん“まっちゃん”があった。その“まっちゃん”の横の道を通って行き、民家を尋ねて行くことにした。ところが、結構留守の家が多かった。しばらく歩いて、やっとおばあちゃんがいる家を発見した。そのおばあちゃんの名前は庄島ミサエさんであった。私たちが初めて訪ねた家だったので、ちょっと戸惑ってしまい、名前を聞くのを忘れて、2回尋ねることになってしまった。そのおばあちゃんには迷惑をかけてしまった。しかし優しいおばちゃんで親切に対応してくれた。そしてこの辺は兼業農家が多いから、留守が多いのだということも話してくれた。 次に訪ねたのは原光子さんというおばあちゃんの家だった。このおばあちゃんはなかなかしこ名の名前とか知っていて、詳しく教えてくれた。 次に訪ねたのは、松井トシ子というおばあちゃんの家だった。このおばあちゃんは私たちがいきなり訪ねたのでびっくりしていたようだ。このおばあちゃんはしこ名の名前はあまり知らないようだった。私たちは、このおばあちゃんを訪ねた後昼食をとることにした。運良く“まっちゃん”には休憩所がたので、そこで食べる事にした。 結構時間に余裕があったので、そこでしばらく休憩してから、次の目的地釜ノ頭へと向かった。坂が続き、なかなか家も見つからなかったので不安だったが、 20分ぐらいで民家が見えてきた。松尾では順調に調査が進んだのでここでもと張り切って家を訪ねたところ、留守の家ばっかりだった。1軒1軒ちゃんと訪ねて行ったが誰もいない。田んぼを見ても誰もいない。私たちはかなり不安になって、どうしようかとばかり口にしていたが、後残りに2,3軒という時に、留守ではない家があった。しかも、その家にはたくさんの人がいてどういうことだろうと思っていたが、実はその日はその家で釜ノ頭の集まりがあるとのことだった。その家を訪ねて本当によかった。そして、しこ名について尋ねたところ、ちょうど田んぼについて詳しいおじさんがいて、本当に詳しくいろいろと教えてくれた。そのおじさんだけではなく、他の人も途中でちょこちょこ付け加えといてくれた。 調査が終わり時間が余ったので、再び“まっちゃん”へ戻り、帰りのバスが来るまでゆっくりしていたら、 1台目のバスに遅れてしまい、歩いていたら昭和バスの人が親切に私たちを乗せてくれて、旧道と新道の分かれ道で降り、旧道の方で2台目のバスを待っていたら、 2台目のバスは新道のほうに行き、また乗り遅れ、“まっちゃん”で私たちを見かけていた会社員の人が車に乗せてくれて、バスに追い付き、無事にバスで大学まで帰れた
松尾のしこ名(入力者注:以下、地図に書き込まれたしこ名を摘記) ・まつおまえ ・うらみち ・きたむき ・まつおのまえだ
釜ノ頭のしこ名(入力者注:以下、地図に書き込まれたしこ名を摘記) ・よこんみち ・おんた ・むこうのむこう ・みずなし ・せばた ・まえ ・あかた ・むだん ・かまのおく ・どうやま
感想 ○1AG96167 西岡里恵 一日だったけれど、自然に触れてすごく心が和んだ。暑かったり寒かったりと山の季節は分からないなぁと思った。最初は田んぼのしこ名ってあるのかなと結構不安だったが、農家のお年寄りに尋ねてみると、思ったよりいっぱいあって驚いた。行きは集合時間を遅らせ、帰りはバスに乗り遅れ、散々な一日だったが楽しかった。 ○1AG96143 富窪恵理 行く前は、全く知らない所に行くということで不安な気持ちだったけれど、行っていろんな人に聞いてみると、皆とても親切に教えてくれたのでとても嬉しかった。自然が多くて、天気も良く、爽やかな気分だった。しこ名についてもその土地独自の名前がたくさんあって驚いた。行きも帰りも皆に迷惑をかけてしまってすみませんでした。普段の生活とは全く違ったいちにちを過ごすことが出来てよかったと思う。 ○1AG96164 永嶌麻理 大変疲れた一日だった。自分でも予想もしてないことばかりだった。まさか、バスに遅れるとは思ってもみなかったことだった。本当に皆さんには迷惑をかけてしまった。 先輩に聞いた話だが、結構しこ名の名前を知らないお年寄りもいるとか聞いていたので、すごく不安だったけれど、運がいいというか、訪ねたお年寄りは結構しこ名の名前を知っていたし、親切に対応してくれたのでよかった。いろいろあった一日だったが、良い一日だった。 |