【神埼郡三瀬村平松・樋口】

歩き、み、ふれる歴史学 現地調査レポート

SU-28 1AG95105 小段弥生

1AG95126 清水愛子

三瀬村平松、樋口

お話をうかがった方

 吉田国義さん 大正146月生まれ

 荒木一夫さん 昭和57月生まれ

 柴田浩一さん 昭和31月生まれ

 

しこ名一覧

 イワヤダニ(岩谷)

  松葉

 柴打

 勝打

 山ノ谷

 サキヤマ

 トイノス(鳥巣)

 尺ノ座

 東谷

 尾穴

 柳谷

 コオキ谷

 ホロケンタニ

 ナカブラ(中村)

 小ヶ倉

 西谷

 下ノ谷

 ヒノマツ(日松)

 

当日の行動

唐川でバスを降り、村道唐川樋口線を通って、樋口へ行った。そこで荒木さんの息子夫婦に尋ねるところ、おじいちゃんがよく知っているとのことで、荒木さんの家の方を訪ねた。そこで荒木さんに樋口の田んぼのしこ名を聞き、他にも何人か尋ねたがどこも留守だった。樋口を後にし、村道柳瀬道明線を通って平松を目指した。

平松で最初に柴田さん宅を訪ね、いくつかしこ名を聞いたがあまり多くはご存じなかったので、

「この辺でどなたかしこ名に詳しい方がいらっしゃいませんか」と尋ねたら、吉田さんを紹介くださったので、吉田さん宅を訪問した。しかし、吉田さんは寄り合いに行っているとのことでいらっしゃらなかったので、その近所の家を何軒か訪ねたが、誰もいらっしゃらず途方に暮れていた。と、その時吉田さんの息子さんが吉田さんが帰ってこられたと知らせてくださったので、昼食が終わるのを待って訪ねた。

吉田さんは樋口から平松あたりのしこ名に詳しくほとんど全部ご存じだったが、山や谷、畑などのことはあまりご存じなかった。だいたいのことわかったので、この辺りで切り上げた。

農業に対する将来の展望(吉田国義さんの話)

最近は農業だけで生活しているのかがこの辺りでも少なくなってきた。うちは息子夫婦が農業を継いでくれ、生活も農業だけで成り立っているが、孫の代となると分からない。このような後継者の悩みはどの農家にもあるだろう。それにここは田舎だから若い男の人たちに嫁のきてがなかなかない。農業はこの先どうなるだろうと思う。家が何軒か集まっている所などを尋ねてみたら、昼間は農作業に出ていらっしゃって、おじいちゃんは寄り合いに行っていらっしゃったりとなかなか話を聞くことができず、また暑いため、途中で諦めそうになった。でも三瀬村の人たちは、しこ名のことをご存じな人でも親身になって、知っていらっしゃるようなおじいちゃんを紹介してくださったり、「暑いでしょう頑張ってね」と声をかけてくださったりと優しい人たちばかりだった。今回は3人の方にしか詳しい話を聞きなかったのが残念だった。

 

小段、清水

 



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