【神埼郡三瀬村土師】

歴史と異文化理解A  現地調査レポート

 

1TE96556 戸高陵雲

1TE96559 直野嘉文

しこ名一覧

 田

              ウツソ

              上ウツソ

              ゴンゲン堂

              カド畑

              コゴロ

              ミヤザキ

              センゾウ田

              オガンツル

              コウマガリ

              コジノキ

 畑

              ナカミチ

 田・谷

              ヤマンゴ

              オオビラ

              ナギノ

              ササンド

 谷

              七ケン谷

当日の行動

まず、 1番左端であった三瀬松江さん74歳の家に伺った。そこで三瀬さんが所有しているというかの名前を伺った。そこで、家の裏のたがウツソといいその上を上ウツソだということがわかった。また、その上ウツソは、現在は荒れ地になっていると言う話。

そして、家の子心から見える田で、正面がゴンゲン堂といい、その段の下になっているのがカドバタケと言う話。

このゴンゲン堂のところには昔、お米を引く水車があったらしい。

1994年の水不足において、この辺は湧水を利用しているらしく、影響はなかったそうだ。

戦前での収穫日

よくとれる田 1反に付き10

悪い     1反に付き5

最後によく知っている人を聞くと、庄島さんと園田さんがよく知っているのではないかということなので、尋ねてみたら、まだ帰っていなかったようなので、食事をすることにした。

食事の後、園田さんと庄島さんを再度訪ねたら、まだ留守だったので、小切に近いところにある山本アサエさん(69)を訪ねた。そこでは若いおじさんが出てきて、教えてくださった(名前は聞けなかった)。話によって山本さん宅よりも上のほうの名が分かった。その中では、谷に沿って名が付いたため、谷と田を全てひっくるめた名前だそうだ。

1994年の水不足では、山本さんは影響なかったそうだが、家によっては、井戸を堀り直しところもあったそうだ。戦前の田の収穫高は、三瀬さんと違っていた。三瀬さんの話のようなことはありえないと話してくれた。

良い田 1反に付き5から6俵。

悪い田 1反に付き2俵。

また当時の肥料は牛糞を主に使い、米ヌカを乾かしたものを使っていたらしい。次に園田悟さん(64)の家を訪ねた。この園田さんだけでなく他の家の人もそうだったが、しこ名といっても分からないと言われた。ここでは、七ケン谷、オガンツル、コウマガリ、コゴロ、ナカミチを教えてくださった。

  七ケン谷……七ケン家が並んで立っていたから。

  センゾウ田……センゾウさんという人の田だったのではないかということ。

  オガンツル……昔は池があり、原っぱであった。そしてツルが飛来していた。

  ナカミチ……中鶴とをつなぐ狭い道があった。

という話だ。

また、田などの名ではないが、樹齢 800年のムクの大木(神木)があり、そこを妙見社といい、 1年に1回だけ清掃するらしい。

水不足においては、井戸を20メートル以上掘ってあるので、影響はなかったそうだ。戦前、米の収穫高は、山本さんと同じであったので、山本さんの方が本当のようだ。また肥料は牛糞と石灰、そして山の草を切っておいて、それを使ったという話。庄島さんには会えなかったのでここで終了した。

 

水利用

飲料水。どの家も移動掘ってその井戸水を利用。

水田

 ヤマンゴ、ナギノ、オオビラ

ミヤザキ、ササンド……谷に沿っているため、川が近くにあるので、川の堰から水を引いて利用した。また、この川は小切から分かれている。

その他の田……山の湧き水がほとんどで、その他に井戸や川の水を利用。

以上。



戻る