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【唐津市横野】 農村・山村を歩いて考える 現地調査レポート 1LA97167 問端 圭 1LA97163 寺﨑 麻衣子
＜聞き取りをした人の名前と年齢＞ ウラカワ ミユキさん（45歳） ナガタ アキオさん（83歳） ナガタ ヒロユキさん（52歳） ツツミ サナエさん（51歳） タニグチ キイチさん（76歳） 他2名
＜横野の小字＞ ◦塔ノ元(トウノモト) ◦三本松(サンボンマツ) ◦萬田代(マンダシロ)
＜しこ名＞……場所は地図に記載 ◦塔ノ元→カワンシタ ◦三本松→カミノモト、ミヤンマエ ◦萬田代→ハカンマエ、コウミンカン(公民館)ンワキ、ハカンサキ ※しこ名で畑を呼ぶよりも番地で呼ぶ場合が多い。（例：萬田代311(番地)） ※ほとんどの人がしこ名を尋ねると小字を教えてくれた。畑のよび名の様なものを尋ねると番地がついていると言う人が多く、しこ名らしいものは少数しか聞くことができなかった。
＜横野の村の水について＞ 水源＝マスラ川 どのようにして水を引くようになったのか＝国営のウワバカイハツがポンプを作り、水を引いている。
＜横野の村の範囲＞ 村にある家数＝26軒 村の境界＝地図に図示
＜村の道について＞ 昔は萬田代（小字）と塔ノ元（小字）の境目に道が3つあったため「三技路(サンサロ)」と呼ばれていた。 今は七ツ釜の国定公園などの整備のため舗装された道路が増え、道が5本に分かれているため「五技路(ゴサロ)」と呼ばれている。
＜畑の産物について＞ 最も多いのはタバコ 他にはタマネギ、キャベツ、イモ、ブロッコリーなど ※野菜ではタマネギが主流。 しかし今の時期はキャベツやブロッコリーを収穫している畑が多かった。
＜村の子供の学校＞ 唐津市立ミナト小学校（約4㎞）へ徒歩で通学する。
＜畑の肥料について＞ 昔…化学肥料とそれぞれの家で飼っていた牛の堆肥（マヤンコエという）。 今…化学肥料と豚粉（豚の堆肥）。またJA（農協）からツチタカなどを購入して使用。
＜畑の豊作・不作について＞ 天気にまかせて農作物を作ろうとすると失敗して不作となる。 →水を与える日などかなり気を使っている。 豊作だと作物の値段が下がるため生活が苦しくなる。
＜横野の村の祭り＞ 春…植え付け後に天満宮で天神に手を合わせて、植え付けお願成就(オガンジョウジ)をする。（天満宮＝三本松（小字）の右端の方にある小さなお宮） 秋…収穫祭＝天満宮を掃除する。その後村の公民館に集まり酒を飲んだりして祝う。
＜50年前の村＞ 村の人は主に農業により生活していたが、冬の間は酒造の手伝いや土方をした。 ※大阪などへ上方土方という出稼ぎに出る人も多かった。
＜村の共有地＞ 共有地（入会地）は地図に図示。 村はほとんどが山だったが今はすべて畑になっている。（七ツ釜の国定公園開発による。）
＜12月23日の行動記録＞ ８：１５ 六本松に集合 ８：３０ 出発 １０：３０ 調査地に到着 １０：４５ 横野の村に到着、調査開始 ２：３０ 七ツ釜に向かう ２：５０ 七ツ釜に到着、見学 ３：４０ 七ツ釜出発 ４：００ バスを降りた地点に到着 ４：１０ バスに乗る（調査地を出発） ６：３０ 六本松に到着
＜現地調査に行っての感想＞ バスで唐津市に向かう途中、意外に道路も広くお店などもたくさんあったので、どんな場所を調査するのだろうと不思議に思っていた。しかしバスを降りる地点に到着すると、やはり閑静であまり人の気配のない所だった。 初めはバスを降りたのがどこなのか分からず、迷子になってしまった。しばらく歩いてやっと調査地の“横野”に到着できた。 横野の村ではみんな親切にしてくれた。特に畑で農作業をしている人たちにお話を伺うと、詳しく話してくれた。しかし農作業中の人たちは皆とても寒そうに働いていたので、あまり長時間お話をすると悪い様な気がしてきた。 現地の人のお蔭で調査は3～4時間程度で終了した。 横野の村からは、先生がバスの中でお話されていた七ツ釜まで1.5㎞くらいだった。そこで雨と寒さをしのぐため七ツ釜まで歩いて行ってみた。寒い日であったにもかかわらず、観光客が意外に多くて驚いた。七ツ釜から見た景色は本当にきれいだった。しかし、風があまりにも強かったのと時間にあまり余裕がなかったため、ゆっくりと見学することはできなかった。今度は車などの交通手段を用いて、もう一度来てみたいなと思った。 一日佐賀で過ごしてみて、近くに商店がない等不便だなと感じることもあったが、静かでいい所だったと思う。暖かくて天気の良い日に再び行ってみたいと思う。 |