佐賀県唐津市玄海町今村中通

 

1EC97177■ 森田雅子

1EC97187■ 吉田恵理

 

田畑

小字「今村」のうちに

 

 

 

小字「浦山」のうちに

 

小字「山口」のうちに

 

小字「宮ノ下」のうちに

 

小字「釘原」のうちに

 

小字「野崎」のうちに

 

小字「門前」のうちに

 

小字「滝ノ下」のうちに

ウラヤマ(浦山)、タチアザ(立字)

シモマエダ(下前田)

カミマエダ(上前田)

 

ウラヤマ(浦山)、シモマエダ(下前田)

 

ヤマグチ(山口)

 

ミヤノシタ(宮下)、シモマエダ(下前田)

 

クギワラ(釘原)

 

ウラヤマ(浦山)

 

フオンジモンゼン(普恩寺門前)

 

ヤマグチ(山口)

使用している用水の名前

用水源

共有しているほかの村

今村川(前田川)

今村溜

私たちが調べた地域一帯の田んぼはほとんど共有していた。

 

 私たちは、玄海町の今村、中通という地域一体を調べてきました。私たちはまず、事前に約束をとっておいた方のお宅に電話をかけ、今から伺うということを伝えたのですが、直前になってキャンセルされてしまい、仕方なく、自分たちの足で歩き回って調べることにしました。まず、最初に出会ったおばあさん(67)に、この地域のしこ名について訪ねました。そのおばあさんは、しこ名のことを「あざ()」と呼ぶという事を教えてくれました。そして田んぼのことは「田ん中」と呼ぶそうです。今村川をはさんで「ヤマグチ」と「カンマエダ」「シモマエダ」というように呼び方が変わっていました。

おばあさんはヤマグチの田んぼを所有しており、その人々のことを「ヤマグチ組の人」というふうに呼ぶそうです。また、「マエダ」という発音を、このあたりの人たちは「マイダ」というように発音していました。

今村川から田んぼに用水を引いているそうで、今村川の水は、今村溜から流れてきているといことがわかりました。

 次に私たちは、下宮方面に歩いて行き、草刈をしているおばあさんを1人見つけたので、その人に話を聞いて見ることにしました。おばあさんは自分の地域以外のしこ名はわからないが、そこな「ウラヤマ」と呼ばれていることを教えてくれました。その地域のしこ名を知っている、知らないというのは人それぞれ、その土地に長い間住んでいて、農業に携わっている人が、やはり詳しいようでした。ためしに若い人にも訪ねてみましたが、「しこ名」や「字」という言葉を知らない人もいました。

次に、その地域の歴史を調べるために、古くからありそうな価賀神社というところに行ってみましたが、殺風景で、これといって歴史を知る手がかりとなるものはありませんでした。あきらめて、歩いていると、ある農家でおばあさんが農作業をしているのを見かけたので、そのお宅で話を聞いてみることにしました。その家のおじいさん(71)が、この辺の地域にとても詳しく、とても親切に教えてくれました。まず、「マエダ」と呼ばれる地域の人々は、今村川のことを「前田川」と呼ぶことがわかりました。また、マエダのとなりの、少し高くなっている部分の田んぼのことは「ミヤノシタ」ということがわかりました。その他にも地図で示した「タチアザ」「クギワラ」「フオンジモンゼン」などの呼び方も、このおじいさんが教えてくれました。田んぼのしこ名は、どのようにして名付けられたのか、ということを尋ねてみました。その土地の名前がそのまましこ名として使われているものも多くあるようですが、それ以外は昔から当たり前のように呼んでいるため、名前の由来はよくわからないということでした。

以上が私たちの調べた内容です。



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