現地調査レポート/小城郡小城町/高原

調査者:前田聡

 調査を始めてすぐに堀さんという方がいろいろな役職をしているということがわかったのですが、堀さんの家を訪れると、旅行に出かけられていたので、他を当たることにしました。しかし、どこの家を訪ねても、農業を昔からやっているご主人は平日の昼は仕事をしていたり、寄り合いに行っていたりで、皆さんご不在でした。

役場や公民館に行って対象の村の農業に詳しい方を尋ねましたが、どの方も不在ということでした。それから再び、しらみつぶしに農業をなさっている方の家をあたりましたが、結局11時から4時までずっと歩き続けただけで、何の成果もないという結果に終わりまってしまいました。

しかし、最初に訪ねた堀さんの家の方がプリントを渡しておけば後で調べて送るとおっしゃってくださったため、お願いすることにしました。

 

調査者:堀内

 当日はバスから降りる位置の間違いからはじまり、とことん歩きっぱなしでした。昔のことに詳しい方は旅行や仕事などでどなたもご在宅ではありませんでした。時間いっぱいぎりぎりまでがんばりましたが、少しの成果もあげられませんでした。

しかし、親切な方がいらっしゃって、昔のことに詳しい方の息子さんにお願いして、郵送してもらうようにしました。そのことによって、やっと成果を上げられました。

当日は中央公民館や町役場の方々にもたいへんお世話になりましたが、月曜日だったということで、どなたも不在で、たいへん困り果てました。しかも、調べなければならないところが、もうすでに団地になっていたのだから、本当に大変でした。しかし、このようにして、成果を上げられたのもわざわざ郵送までしていただいた堀さんのおかげです。

 

調査者:前田伸一

 〈聞き取りの成果について〉

 最初に調べることになっていた布施ヶ里には団地が建つということで水田はほとんど残っておらず、水田のしこ名を知っているような人も引っ越してしまっていた。そこで高原の自治会長である堀さんを民家の方から紹介され訪ねたが、あいにく不在で、他に町役場や公民館で知っていそうな人を何人か聞いたが、どの人も不在であるか、しこ名を存じていなかった。

仕方なく集合時間近くなって、堀さんの家を訪ね、封筒と地図を渡して堀さんが帰ってきたらしこ名を書いてもらって郵送してもらうことにした。その地図がこれである。

(地図は佐賀県立図書館所蔵)



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