歴史と異文化理解A 《 西川、坂井、船田》 宮本 慶 熊谷 裕朗 調査した村 西川(さいがわ)、坂井、船田 《西川(さいがわ)》 しこ名 1 まくち 2 のまずみ 3 ひのめ(あざ名) 注 番号は地図に記入 水利 直接、晴気川(ハルケガワ)よりひいており、下の方にあたるため水争いはなかった。 お話しをして下さった方 久保 隆章さん 金原さん 南さん 村上さん 感想 西川は他の2つの部落と比較すると店が多く(3軒)まず晴気川のわきにある家へ“しこ名”について詳しい人はいないかと聞いたところ「金原さんなら知っている」とのことで金原さん宅へ行ったが「知らん。久保なら知ってる」というので久保隆章さん宅へいった。結局、久保さんも3つだけしか知らないそうで、「しこ名などを知っている人はもういない」とのこと。 《坂井》 しこ名 1 信院堂(シュウインドウ)(昔、ここで占いをする人が 住んでいたらしく、そのあ たりの田んぼを信院堂と呼んだ) 2,3,4については大字である 話をしてくえださった富永さん(80歳くらい)によると“二本榎の田んぼ、ヒノメの田んぼ“という具合にしこ名ではなく、あざ名を使っていたらしく「しこ名はなかったのですか?」という質問に対し「う〜ん、しこ名ちゅうのはなかったねぇ、ヒョッヒョッヒョ」とおっしゃった。 水利 坂井の田んぼは晴気川の分流から水を得ている。分岐点は出分で そこから米ノ隈、峯、栗原、小隈を通り、坂井へ流れる。干ばつ の時にも水争いはおきず、村の共同で上へ行き話し合いで時間帯 を決めて水をもらっている。しかし、個人でこっそり水を引き、 “水げんか”する人が今もいるため、水番というのをつくり、交 代でやっているらしい。昔は牛尾神社や天山神社に雨ごいをしに 行ったそうです。今は、上の方で大豆などを作るようになって水 がながれやすくなり、時には水が多すぎるらしい。 その他 周りの部落を含め、三里、晴気、岩松、桜岡の4つをまとめて 小城と呼ぶ。 毎年1回、各村から人をだし分岐点でドブさらいをし部落間の親 陸を深めあっている。 湿田=くなた 感想 坂井は縦長な部落でやけにお宮が多い。20mおきにあるくらい。 しこ名の調査だが詳しい人がおらず、富永さんに尋ねるも、 「ここが二本榎、ここがとけやもんね」とのことで、 しこ名はよくわからなかった。 感想 その2 はじめに西川へ行ってから坂井へとむかったわけだが、道がやや こしく、ここがどこなのかという標識もなく、又何らかの目印も なく、自分達が今どこの4つ辻にいるのか相当迷った。その後に やっとたどりついた富永さんの家はまるで天国のようだった。 |