【佐賀郡諸富町為重地区】 S1−18 944925 吉田 耕平 S1−18 944926 米戸 健 1月14日(土) 諸富町為重にて 1月14日(土)為重に調査に行った。まず区長さんのお宅をたずねた。すると、区長さんが不在だったため近くの家をたずね、久保勝さん(S,11年生、59才)と久保栄さん(M,44年生、84才)の2人に話をきいた。しこ名のついた由来はもうおぼえていらっしゃらなかったが貴重な話をして下さった。 田ん中にはさまざまな名前があった(赤字で記入)。村の範囲は、はっきりとは覚えていらっしゃらなかったので教えていただけただけを記入した(赤線)。 水のことについては、94年は水不足のため、濃度のひくい塩水をつかっていたらしい。少しでも塩が入っていると、葉が色っぽい稲になるらしく、昔はこの水から塩をとりのぞくために、“しおあそび”というところに水を一度ためていたということだ。 最後に日本の農業について話をすると非常に興味深い話をして下さった。「どんなに輸入品の品質がよかろうとも日本は農業を続けねばならない。一度とぎれると、簡単にやり直しがきくものではないからです。現在は、農業の収益は低く、魅力がない仕事になってしまった。しかし日本は自分たちが食べる物を、国内で作りつづけなければならない…。」 こうして調査を終えたわけだが、現状はたいへん厳しいようだ。2年前にはほぼ100%二毛作を行っていたが、今は出かせぎがかなりふえたということだった。 <調査を終えて> ・調査を行ったのが土曜日だったので、役場がしまっていて困ったが親切に教えて下さった。特に、今後の農業については熱舌をふるってくださった。「息子が後をついでくれない…」といわれた時、農業の厳しさがつたわってきた。しこ名などの昔ながらのものが少しずつ人の記憶から消えていくのも感じた。 ・去年は、水不足でポンプで1日15回も水をくみあげに行ったと言われたので、とても大変だったらしい。 僕の家も祖父・祖母が稲作をしていて僕が後を継ぐかどうかまだわからないので息子さんが農業に魅力を感じないと言って後を継ぐ気がないと聞いた時は、どきっとした。 |