【三養基郡三根町直代付近(2)地区】

直代での現地調査

調査時カセットテープあり。

早田、森、南

 僕たちはレンタカーで生産組合長さんの家へ行った。生産組合長の古賀保さんは留守だった。しかし、古賀さんの家の人が前もって区長さんの所へ連絡しており、僕たちに区長さんの家へ行くように言った。そこで、近くに車を停めて、区長末永忠夫さんと会うことができた。

  区長 末永忠夫さん(大正12年生まれ 71)

 

@「田ん中」のしこ名

  たかだ

  おぎしま

  ごうまち

  やたまち

  さのつぼ

  しのつぼ

  くのつぼ

  おおぎた

  うしまち

  みやのしろ(宇佐八幡宮の後ろにあるから)

A直代はあおをクリーク()に貯水する。

しこ名はさのつぼ、しのつぼなどがあるから、平野、旧干潟。

B「堀」のしこ名

  きさぶろう

  しものゆび(続命院と共有)

  じゅうさんのゆび(直代にもあるが所有していのは直代より南にある向島の所有)

「しいど」「井樋」のしこ名

  「しいど」「井樋」にはしこ名は付けられていない。

 

C村の水利のあり方

 水田にかかる水は筑後川から湧かれている井柳川から引水している。直代の用水は直代単独の堀と続命院と共有する堀がある。配分に際しては特になく、特別の水利慣行はなかった。

 また直代は用水にアオを取り入れている。

     6月〜10月まで。

     2回。1日と15日。

     5時間。

     井柳川。

     一つの井樋に井樋番が2,3人。

     井樋番の手当は昔は交替制でなかった。現在は水利組合から3.5万の手当が出る。水利組合は直代と続命院からなる。

     ゴミとりは泥土あげともいい、堀が浅くなるのを防ぐ。ゴミは肥料にしない。堀からの用水を利用するのは村内では自由。たからゴミも堀も所有権はない。

 

平成6年の水対策

 水に塩分が多く含まれていて川から水があげられないので川の少し上流の川井手から井樋を開けて堀に流した。水を堀を通して回り道させて流すことによって塩分をなくした。

 他村の井樋や堀を利用するので、水利組合同士で話し合った。

 30年前にこの水不足があったらと聞いたが、有明海の潮の干満を利用しているから水不足は関係ないとのことである。

 

D裏作は麥を作っていた。田によって米がとれる、とれないの差はなかった。圃場整備後一反の大きさが狭くなった。

 現在 一反……89

 昔      910

悪田はないと言われた。

     肥料について

麦……藁に水やデンプンを含ませて腐らせる。有機肥料となる。

米……イワシの粉や硫黄。

 

E村は昔に比べて道もよくなりだいぶん変わった。また、井柳川も整備され、昔と現在とでは位置が違う。

 



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