【佐賀郡川副町田中、野村、戸ヶ里地区】 歩き、み、ふれる歴史学レポート 1AG96168■ 西野 玲子 1AG96175■ 野中めぐみ 1AG96178■ 橋口 美香 聞き取りした方の名前と生まれた年 久留間猛美さん(昭和6年生まれ) 徳永吾さん 山本平次さん(大正9年) 竹下智津子さん(昭和27年)
水路の名前はたずねたが特にないということでした。 昔はアオを使っていたが、今は北山ダムから水を引いているらしい。 私たちがバスから降り、調査する地に着いたのは11時少し前であった。午前のうちに4,5軒の家を訪ねてみたが、どの家でも「ハウスに行っている。」とか、「食事の支度で忙しい。」とかで聞き取りが出来なかった。それで昼食時を過ぎてから調査を再開することに決め、私たちもひとまず休憩し、昼食をとった。 12時半ぐらいになって行動を開始し、今度は畑にいる人に尋ねてみることにした。すると、ちょうど川から水を汲んでいる方がおられ、尋ねてみることにしてみた。その方の作業が終わるのを待って聞き取りを依頼した。その方は快く引き受けて下さった。 私たちが持っていた地図は耕地整備前のものであったらしく、道路が新しく作られていた。また、耕地整備により田は昔と違う呼び名が付けられていた。そのためわかりにくいところもあったのだが、できる限りのことを親切に教えてくださった。 途中で別の方も声をかけてくださり、一緒になって聞き取りに参加して下さった。農家の方の親切で温かい心に触れ、とてもうれしい気分になれた。 その方々にお礼を言い、次の方を探していると畑で葱を植えている女性の方がおられその方に聞き取りを依頼するとまた快く笑顔で対応して下さり、自分では分からないからといって畑にもう一人いらっしゃったその方のお父さんに聞き取りを頼んで下さった。そしてその方も笑顔で受けて下さり、家に地図まで取りに帰り、説明して下さった。やはり耕地整備があったために状態はかなり変わっているとりことであった。 たくさんのしこ名を聞き取った後、水路の名前を尋ねたが特にないということであった。橋のしこ名も特にないということであった。 そして有明海の干満を利用して農業用水を引く自動開閉器、アオの仕組を教えて下さった。干満の差を生かして海水の上の真水を農業用水に引く知恵にすばらしいと感激した。昔はアオを使っていたが、現在は北山ダムから水を引いているということであった。ここでも親切に協力して下さり、非常に感謝した。お礼を言った後で、1.5kmぐらいのところにアオがあるとのことだったので見に行ってみた。はっきりと見ることはできなかったが、なんとなく分かった。 今回の調査で歴史に触れられたこともよかったが、それ以上にフィールドワークでしか味わうことの出来ない人との触れ合いがよかった。本当に親切にして下さった農家の方々には感謝感激であった。あの笑顔と優しさが私たちを幸せな気分にしてくれた。天気もよく本当によい一日となった。 |