【佐賀市兵庫町 若宮地区】

 

1TE95789■古荘真吾、1TE95776■中原 誠

 

<若宮T>

◎村の水利のあり方

★ほり(クリーク)

 田んぼの近くに沢山ほりがあり、そこから水を供給する。それで足りない時は、ホクザンダム(イチノイ川より)から分水する。

 1994年〔干ばつの年のことカ〕にはクリークを深く掘って水をとり入れやすくしたり、時間給水したりした。

 

◎村の耕地

 村の境はクリークを境にしている。共有の田があり、その収穫金で祭りなどを行っている。担当は年ごとに当番制になっている。

 以前では盗まれないか、水の公役がいたこともあった。

 水の面において若宮はクリークが豊富にあるため、水資源には恵まれている方であった。

 一本柳、二本柳、三本柳…や、〇本杉、〇本松など質によって名が決まっている。(これはしこ名ではない)

 昔の肥料は、いわし、牛糞、人糞などが用いられていた。

 裏作として(昔は麦が良かったが今はビール麦)が作られている。(以前は作らない所があったが)

 

◎今後の日本の農業

 減反のため、百姓をしていく意欲が薄れる。それは県から各町村に行き、それから個別に割り当てられる。

 減反→大豆をまくように指示される。(利益にあまりならない)

 米の値が下がる。(人件費はあがる)

 専用農家に委託して出かせぎする人もいるようになった。

 百姓の農機具は7~8年ぐらいしか寿命がないので、農機具は高価なので大変である。

 

◎最後の一言:「百姓は大変」

 

協力者:真崎栄四郎さん(明44年生)・フミさん(大正6年)、公門幹枝さん(昭和19年)

 

<若宮U>

◎村の水利のあり方

 干がい〔灌漑カ〕のポンプ。

 戦前から水道(水路)を高くして水をひいた。

 戦後 マンホール。

 ダムがあるので干ばつのための水対策はしていない。

 

◎村の耕地

 湿田はない。

 田んぼの等級はない。

 現在の裏作は麦。戦前は小麦。(家畜の飼料として大麦)

 

◎今後の日本の農業

 価格の安さが問題。

 規模拡大というが、農機具の高さ。

減反も継続的に行われている。

 

協力者:野中猪代次さん(大正六年生)



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