【佐賀郡富士町松野・平地区】

しこ名の調査現地調査報告

 

S1-29 1AG96170 西馬場 康

      1AG96177 野村 大育

 

1、調査地

 佐賀県富士町 松野、平 地区

 

2、調査に協力していただいた方々

 (区長)麻那古 尚士さん

 重田 繁雄さん

 池田 芳香さん

 田中商店の方  他数名

 

3、しこ名一覧

 (1)田

    室前(ムルンマエ)

    小串(コクシ)

    ハネアガリ

    うぜまち

    松ノ前(マツンマエ)

    三百田(サンビャクダ)

    杉原(スギンバル)

    坊平(ボウジャイラ)

    池石(イケイシ)

    コウクボ

    ムラ

    辻(ツジ)

    脇(ワキ)

    林(ハヤシ)

    一反五せ

    三光寺田(サンコウジダ)

    ミナイゴ

 

 (2)田んぼなどがいくつか集まった土地の呼び名

    岬原(ミサキバル)

    フンミョウジ

    宮ノ下(ミヤノシタ)

    境野(サカイノ)

    迫(サコ)

    深田(フカダ)

    室(ムル)

    兎の峠(ウサギントウ)

 

 (3)山

    ウランヤマ

    エゴ

 

4、当日の行動など

 まず平地区に行ってみた。家をいくつか訪ねたけど外出中の家が多かった。とりあえず区長さんは松野にいるとのことだったので、区長さんの家がある松野に行った。松野につくと、区長さんの隣の家で法事があって、松野地区の人達は多くがそこに行っているみたいだった。区長さんには忙しいところを、いくつかいろいろとお話を聞かせてもらった。その後、軽く昼食を済ませてから何度か松野と平とを行ったり来たりして、数名の人に話をきいた。たくさんの家を訪ねたけど外出中の家が多く、残念だった。

 

5、田んぼについて聞いた話のこと

 「この辺りの田んぼのことを教えて下さい」と聞くと、まず誰もがこの辺りはもうすぐ大きなダムができて、いくつかの家や田んぼはダムの底に沈んでしまうという話をされた。区長さんには地区の方に大体の水没予定地をピンクの蛍光ペンで囲ってもらった。ダムの方はもうほとんど土地の買収などは終わっているみたいで、水没してしまう所に住んでいた人達はこの土地から多くが離れていってしまうらしかった。あとこの辺りの田んぼは大規模な土地区画整理などは行われておらず、小さな田んぼがほとんどでした。いくつかの家でお金を出し合って小規模に整理を行った所も少しはあるとも言っておられました。水利のことを尋ねてみると、「この辺りは水はかなり豊富にあります」と言ったとおおりに村のあちこちに小さな水路がありました。山の方から水はたくさん下りてきているみたいでした。一昨年前の大干ばつの時は「浦川」と「大串川」からポンプで水を汲み上げていたとおっしゃっていた。大した被害も出ずに無事に乗りきったそうです。あと村の入会地や入会山などは「うらんやま」と呼んでいる地区の西側のほうの山の奥の方にあるといっておられました。

 

6、感想

 村の古老と呼ばれるような田んぼについて詳しい人にお会いすることができず苦労した。松野地区でたまたまやっていた法事が少し残念だった。日曜日だったため家族で車で町の方に出かけていた家が多いみたいだった。朝、着いた時は雨が少し降っていたのに昼からすごく暑くなってきて、ずっと歩いて回ったのでかなり大変だった。でも、山の中を歩いているみたいにとても空気もよく、緑のにおいがしたりと清々しかった。

 



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