歩き・見・聞く

佐賀(野町・福田(水田を含む))レポート

 

<調査者>

永田真実 斉藤真知子

<調査地>

野町、福田(福田の中に水町がある)

<水利>

・水田にかかる水は、小杭と野町の間を流れる新川より取り入れる。

船橋に六丁井樋、途中に三条井樋がある。

溜池はなし。

野町、福田、千代町+αと共有の水路。

水争いはあり、井樋の見張りを立てたそうだ。

淡水による村である。

 

・井樋について

6~10月に使用。

旧暦の1日と15日を中心とした計2週間。

時間は日によって違うが、2回。

六丁井樋より

1人の井樋番がいた(手当ては不明)

ホリ、ゴミの所有権はあったが詳細は不明

 

・干ばつについて

1994年の干ばつは2つの町は土地改良区のため、特に困らなかった。新川以西は相当の被害だったらしい。時間給水は行われた。

 

<共有地>

村の入会山、入会地、共になし

 

<田>

・よくとれるところ、とれない所の境界線はある(佐賀県立図書館所蔵・地図上)

川沿いは砂が多く、層もちがうのでとれないが、改善のしようがない

 

・裏作は、二条麦、小麦、裸麦(食用)、大麦(馬)、空豆

 

・戦前の肥料はしもごえ(馬ふん+しきわら)

田んぼ舟で農家でない家へもらいに行き、川沿いにある田んぼ甕に貯蔵した。

 

<その他>

・住居が変化した(地図上)

後継者問題が深刻のようだった

 

<聞き取りをした相手>

S6.    久米辰郎

S7.    ツタヨ

T13.    蒲原實



戻る