【杵島郡白石町鳥の巣地区】

現地調査レポート

SU-31 1AG94257 山口直子

SU-30 1AG94208 藤井優寿

 水田にかかる水は、焼米水路、杵島水路を利用し、焼米水路は焼米溜池、杵島水路は永池溜池、白石溜池より引水する。

 

用水は他村と共有

 杵島水路―きたかた、白石、ろっかく、ふくどみ

 焼米水路―しろいし大渡、きたかた大渡、はしした、北有明地区

 

配分に際しての水利慣行―杵島水路は芦原常水

 

過去の水争い―水争いはなかったか、夜中に盗水するかどうかでもめた。

 

淡水(あお)について

 何月から何月まで?―決まっていないが、去年は8月〜10月

 どの日に?―大潮のとき

 何時間ぐらい?―1回に2〜3時間を1日に2回

 どこから?―六角川樋管

 何人で?―2人

 手当てはどこから?どれくらい?―部落から、米を井樋の太さによって

 

非灌漑時期のゴミとり―昔は毎年、行っていた。個人個人で手当てをもらってかたずけた。(田ん中にもどす)

 

1994年(平成6年)の水対策について

 もらい水―福富の権利水をもらった。(お礼は10万ぐらい)

 犠牲田の設定―なし

 もし、30年前の出来事であったとしたら―あまり状況は変わらない。今は山水が少ない。(昔は山からの水があった)

 

村の共有の山林―たくさんあった。(40町ぐらい)

 

圃場以前の村の耕地について

 30年程前は、ほとんど乾田だった。

 場所による差があった。―反当り良田では10俵。悪田では6俵前後。

 悪田は地図上でも確認できる。―山沿い(約50mぐらい)

 戦前の肥料について―わからないが、戦後は化学肥料。終戦前後、肥料がなかった時は、穀物(特に豆)を粉にして肥料とした。

 

今後の日本の農業について

 後継者がいない。今は60年代がほとんど(一番若くて53才)。専業で農業をしている若者は1人もいない。

 

藤井清繁さん(昭3)にお聞きしました。



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