【杵島郡白石町東郷地区】

中世の村と人々現地調査レポート

SU-15 1TE94737 泉屋徹

      1TE94753 高見豪

 私達は東郷(ひがしごう)の調査に行きました。

 まず地元の自治会長さんを訪ねましたが、自治会長さんよりもその地域一番の年輩の方である大串さん(大正12年生まれ)を薦められたので、その方に調査を依頼しました。その途中“昼食はまだね。食べて行かんね”とも言われ、なんだか久しぶりに人の温かさに触れた感じがしました。

 大串さん宅を訪ねたところ、地名は多少聞くことができたけれども、既に地図に記載されている新地名のものも含まれていたため、結局しこ名として得ることができたものは喜次郎屋敷(きじろうやしき)、上境(かんざかい)、めんでんの3つだけでした。ここで特に上境については、東郷と東郷移(ひがしごううつり)との境に当たるそうです。

 水利については、村と村との間に利用していい用水路が昔からの慣習のような型で決まっているそうです。また、村には、他の村と共同の深井戸が2つあり、去年のような大旱魃の時には、その井戸から東郷だけでなく、中郷や大戸中などにも水を引くそうです。去年だけについて言うと、この井戸と長い日照りが好転し、その長老さんが知る限り今までに最高の収穫を記録したそうです。

 村の範囲は地図上で赤線で囲みました。(地図省略)

 最後に当日あいにくの天気にもかかわらず、快く迎え入れてくれて、調査に協力してくれた村の方々と接することができたこと、また、こういう体験を先期の時と合わせ2度もできたことを大変うれしく思います。



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