【神埼郡神埼町横武】

歴史と異文化理解A

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小糸康志

現地調査1/22

◇聞き取りの方法・内容

 横武を訪れて、まず、集落の方に歩いて行った。その途中、川で釣りをしている人に聞いてみたが、その人はわからなく近くの店に行ってみた。その人もわからなかったが自治会長と農区長は紹介してもらった。しかし、それらの人の所に行っても、1つしか知ることができず、仕方がないから適当に家を訪門した。中には親切に対応してくれる人もいたが、冷淡にことわってくる人もいた。そして、かなりの家をまわった。

 内容については、親切に対応してくれた人に、まずしこ名を聞いてみた。しこ名の意味がよくわからない人もいて、こちらでしこ名の意味を説明したりした。わかりそうな人には1つでもいいから教えて欲しいと頼んだが「わからん」「他の家をあたってくれ」と断られることも多く、かなりこまった。僕は事前の予想では、いろいろな家から沢山のしこ名が聞けると思ったのだが、「しこ名と字名は一緒じゃ」などとも言われて、思ったほど聞けなかった。また同様にクリークや川のしこ名も聞いてみたが知らない人ばかりだった。

 でも、圃場整備のことや、肥料、裏作、よく米のとれる田、とれない田、農業の将来、昨年の水不足などについては答えてくれる人が前者より多かった。教えてくれた人の名前もきいたが、記述はしない。

 

◇成果

・しこ名についてはA3の別紙に記載

 

1994年の旱魃について

 水不足は心配だったそうだが、圃場整備によりポンプで水をくみ上げることができたので比較的水はあって、現実としては例年と変わらなく米がとれたそうだ。また、こまったこととしては、水不足で、クリークの水位が下がりあぜが下がったり(「のりおち」と言われているらしい)くずれたりして、こまったそうだ。

 

・肥料について

 農協から肥料を買ってそれを使っている人が多かった。

 

◇水害について

 昔は、おうぎ県道より北側は水害が多く、米はとれにくかったそうだが、今は、圃場整備などにより、ポンプアップができたから、そんなことはないそうだ。

 

◇裏作について

 裏作については麦やいちご、なすが主、特にいちごが多いらしい。横武の中を歩いている時、よく田んぼの中にビニルハウスを見つけることができたが、これらはいちごのビニルハウスであると思う。

 又、圃場整備後は裏作はよくできるそうだ。

 

◇農業の将来について

 昔に比べ、圃場整備や、機械化のため比較的農業は楽になった。また、今は専業農家は少なく、ほとんどが兼業農家であり、子供や孫には、田んぼはついでほしいが、おしつけたくはないと言っていた。

 

◇淡水灌漑について

 横武ではしていなかった。



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