歴史と異文化理解B

現地調査

調査地:岩田

調査日:1995,1,16()

S1-14 944697 上野隆一

S1-14 944710 宗 裕文

調査対象者:田代(62才・男)

 

聞き取りの方法:場所;大薮の東部

農作業中、少し時間を頂いて、しこ名、水利、土地に関して聞いた。また、これからの農業についても聞いた。

 

水利:岩田は比較的水に恵まれた地域である

過去に水争いなどはおきてはいない

今週の干ばつで犠牲田などは作らなかったが、水の節約とかけ流しを行った。(かけ流しは、水をよくすう田には、かけた水を田に残さずにさらに下の田にそのまま水を流してしまうこと。)過去の干ばつでは、水をすう砂田は犠牲田にした。

 

農業:昔は、水はけの良い田では麦・なたねなどを裏作として作っていたが、

今は裏作は行っていない。

昔は、収穫を増やすために、大薮・塚原あたりでは二期作を行っていたが、

さらに北の山に近い所では二期作はできなかった。今は二期作は行っていない。

近年、米の生産が量よりも質に重点が置かれるようになり、

圃場整備後の米の収穫量は減少している。

 

今後の農業:農地をアメリカ的な大規模なものにし、大型機械を用いた大規模経営にしなければならない。こうすることにより、大量生産を可能にし、単価を下げなければならない。

田を持っている人から土地を借りるという形で企業的な大農主義にならなければならない。

 

感想:現地調査をしてみて、思ったことは、けっこう大変だなあと思いました。行く前はすぐに終わるだろうと思っていましたが、しこ名とかも忘れている人が多く、またちょうど行った日が村一番の物知りの山口九作さんは湯に行っており、他の老人の人々も朝どこかにバスで行っていたのでしこ名のことをよく知っている人をさがすのが大変でした。しかし、いろいろ聞いてみて現在の日本農業の現状、昔の水田のことなどよく分かりました。また岩田地区はどの家も犬を飼っていて犬が多い村だなあと思いました。岩田の人たちはやさしい人ばかりでよかったです。(S1-14,944710,宗裕文)

 

今回の現地調査で感じたのは、昔のことを知っている人がとても少なくなっているということです。圃場整備前の以前でも、若い人たちは3001号みたいに数字で田を呼ぶことが多かったそうです。また、運わるく古老が何人か湯に行っていたし、生産組合長さんも家に戻られなくて残念でした。また、90以上と見るだけでわかるおばあさんがいたけど地図が見れないようで残念でした。でも、農業のあり方について聞くこともできたし、みんないい人だったのでよかったです。(S1-14,944687,上野隆一)



戻る