【神埼郡千代田町黒津下西地区】

S1−17 944837 田口 眞也

S1−17 944878 山下 泰徳

 

 各家を回ったが、しこ名を知っている人がいなかったので、農協の組合員長である大石さん、区長である江頭さんを訪問したところ、やはりしこ名は御存知なかった。今では、しこ名ではなく、字で田んぼの名を呼んでいるようで、とりあえず地図の通りに教えてもらった。

 

 黒津の下西について、以下の事を聴くことができた。

 

◎水利について

 水源は筑後川や城原川で、受益村は、黒津、下西方面一帯の村。

 

◎過去に、人殺しをする程の水争いがあった。

 スコップで立ち回りをして、田に勝手に水を入れるのを禁じた。

 

◎水不足(1994年)の年、田手川から水をポンプアップした。10丁に1つ、灌水機を設定し、AM8:00〜12:00までのみ使用と、きつい制限があった。吉野ヶ里の機械が壊れ、その部分から潮の水が吹き出て(満潮時)、その水が塩害を起こした。

 

◎良田、悪田の差はない。

 

◎整備前は、反当たり80俵程度。戦前は、堀のゴミ、肥などを肥料にしていたので、もっと少なかった。

 

◎下西一帯で、二毛作(夏場は米、冬場は麦、転作するところは大豆)

 

◎今後の日本農業の展望としては、小規模経営農家は、土地を寄せ合って、1つの大規模経営農家として、1人の人に農地を任せて、他の人は転職する方向にある。

 

<お話を伺った方>

大石 恒 様 S.2生まれ



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