【杵島郡有明町深浦】 中世の村と人々 現地調査レポート 1EC94151 松本亘司 1EC94162 宮崎雄史 1 聞き取りの方法 深浦東分の生産組合長の溝口利昭さん方にお電話したところ、「深浦東分も西分も同じ」とのことで、深浦西分の溝口吉久さん宅にて、合同で聞き取り調査を行うことになった。 お話をして頂いた方は 溝口利昭さん(60歳) 溝口吉久さん(62歳)、 お母さま(83歳) 川崎鶴次さん(65歳) 以上4名である。
2 聞き取りの内容、成果 ●しこ名について しこ名は地図のとおりである。(以下に「地図」から入力者が摘記) ひぐちがらみ たつみがらみ おおがらみ そでがらみ げんば 十人がらみ かしまがらみ(ごもり) たわり ひでがらみ 本角 八ノ角 六ノ角 三ノ角 十ノ角 五ノ角 蔵角 道下(みちした) 深江(ふかえ) まんねんが その他、場所は指定できないがしこ名は分かるもの。 うのとり、ほかさき、ひろがた etc
しこ名の中に「〜がらみ(搦)」というものが多いが、これは有明海を干拓したおかげで泥土となったこの土地を整備するために集まった10人ぐらいの集団のリーダーを言うらしい。このからみ単位で田んぼは分けられていていったという。 ●深浦地方の田んぼの性質について 深浦地方は前述のとおり、有明海の干拓地域であるため、湿田がほとんとだそうだ。田んぼの広さは平均5反と比較的狭い田んぼが多いということだ。 また、この地域は国内有数の地盤沈下した土地だそうで、水害が昔から絶えなかったが、4〜5年前より排水路をめぐらせてダムをつくることでこの水害を防止することができるようになったそうだ。そして、このダムなどのおかげで、昨年の渇水にもそれほど影響が出なかったという。 引水については、前述のダムと3つの堤とがあり、また南の方には井戸があり、水には困らない土地のようだ。「深浦は自給自足をするには最高の土地です」と吉久さんのお母様はおっしゃっていた。
3 感想 おじゃました溝口吉久さん宅は僕たちを快く迎えてくださって、僕たちの取材意図もすぐに分かっていただけたため、非常にスムーズに聞き取ることが出来た。当日は激しい雨に見舞われ心細い思いもしたが、溝口さん宅での温かい雰囲気のおかげで気持ちよく終えることができ、本当によかった。 また、人との接し方も勉強できたように思う。あまり接する機会のないお年寄りの方々とお話ができ、有益な時間がもてたと思う。 最後には昼食までいただいて、いたれりつくせりの感もあり、この講義をとってよかったなと思った。
追伸 僕たちの班は竜王へいった藤島君と松田君の班の車に乗せてもらって現地へ向かったため、バスには乗りませんでした。そのため、出席表は書いていません。申し訳ありませんが、聞き取りは当日に行いましたのでよろしくお願いします。
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