【小城郡三日月町長神田・高田】

※レポートなし、しこ名地図のみ(書き込みあり)。

地図は佐賀県立図書館所蔵

943189吉田、943219梅田、943223大場

 

 

【話者か】加藤正美さん(62歳)

 

【しこ名】

     上高田

     高見

     村ウラ:悪田、78俵。

     コウダ:良田、89俵。

     宮のウラ

     村ばた

     免田(メンダ):お祭り用、全部共同

     下高田:本村。

     高見ヶ里

     村人前:良田、89俵。

 

【書き込み】

     共同田は圃場整備後なくなった。

 

 

【話者か】吉田マスコさん(63歳)

 

【しこ名】

     アソコ

     家のウラ

     高ミ

     高段(台)

     フサダ

     ネキダイ:家のそばの意味。

     宮の西

     低段(台)

     宮ウラ

     宮まえ

     下の田の中

 

【書き込み】

     とれだかはみな同じで、戦後は多い時は9俵、少ない時は56俵、普通は俵〔原文ママ:入力者注〕、戦前は10俵。これは品種改良によるもので、地力的には整備後の方が悪いが、しだいに回復してきた。労力的にはよくなった。段差が激しく、高段・低段というのはこのせい。

 

 

<長神田ヶ里内 字高田>

【話者】大家政好さん(62歳、区長)

 

【しこ名】

     上の高田

     長神田の近く

     字十二坪

     お宮の西

     お宮のあるところ

     下の高田

 

【書き込み】

     村の範囲と図と同じ。

     他にも、1軒家の前(うら)、地主の名前、という言い方のしこ名があった。

     用水は祇園川から流れている。他にもフウショウボウという分水堰から(他にもいくつかある)祇園川をつたって、吉田・岡本・杉町・大地町・赤司・吉原・久米・銭瓶・袴田・長神田・高田・緑・佐織・戊・久米・仁俣・柳原・立物(1部分のみ)・三ヶ島・初田・大寺らもかつては使っていたが、今は北山ダムを使っている。用水、川にまつわる慣行はなく、水争いもなく、話し合いで決めた。

     上田・中田・下田の区別はない。収穫はかなりあり、具体的俵数は不明。戦後の方が化学肥料の利用があり収穫は上がった。

 

 

<織島ヶ里内 字長神田>

【話者か】野口 進さん(68歳)

 

【しこ名か】

     おごう

     しもんまえ

     今寺

 

【書き込み】

     化学肥料前67俵、化学肥料後8俵。

     強風の被害もあった。

     喫茶店の人の話。「外にもオオコガイ、イネズミなどがある。しこ名は、佐賀の人がオギの人の田をオギ田とつけるように、部落の田をつけたりする」。



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