【小城郡三日月町久米、平井、本告、馬見地区】

現地調査レポート

17 943113 鳥越大輔

943106 津田和敏

土生(はぶ)

お話を伺った方……金丸豊彦さん(56)

@       圃場整備以前の旧水田の通称……地図参照(地図省略:入力者)

A       各村の範囲……地図参照(地図省略:入力者)

B       圃場整備以前の各水田の水がかり、水利慣行

・用水はどこの川から引かれているのか。……小城町の祇園川

・何という分水堰から来るのか。

 水系 祇園川→松尾経由→小城町→土生

 (北郷水利)

・水利にかかわる古い慣行はないのか。

 北郷水利組合があり組合長がいる。部落から1名ずつ水利委員が選ばれ、水量問題について協議する。

 水が不足しやすく干魃のときは時間帯を決めて水を送る。

・圃場整備でどう変わったか。

 貯水ができる。

 井戸を掘る。

 経営が楽になった。

C 圃場整備以前の田には上田、中田、下田があったのか。

・基本的に上中下の差はなかった。

・それぞれの反当収量は何俵だったのか。

 高低または個人の田の広さによって変化するが、

大体 豊作のときは67

   不作のときは45

・麦が作れないような湿田はあったのか。

 土地の高低差があまりなかったので湿田はなかった。裏作として菜種、麦、蚕豆を作っていた。

・圃場整備でどう変わったか。

 特に変化はなかった。

 

943106 津田和敏

石木(いしき)

お話を伺った方……野中滝雄さん(74)

@     場整備以前の旧水田の通称……地図参照(地図省略:入力者)

A     各村の範囲……地図参照(地図省略:入力者)

B     圃場整備以前の各水田の水がかり、水利慣行

・用水はどこの川から引かれているのか。

……小城町の祇園川

  天山酒造の橋の下から小城町経由。

・何という分水堰から来るのか。

         松尾経由→小城町→石木

水系 祇園川  (北郷水利)

        蛭子町→小城町→三日月村久米、本告

        (宝司水利) 

・水利にかかわる古い慣行はないのか。

 水路の監視をする水番がいて、時間帯を決めて水を送っていた。また、水利委員による話し合いも行われた。

 干魃のときは水を待つしかなく、中には水路の堰を外す人がいたりして、トラブルも多かった。

 現在は地域全体に水が行き渡るようになっている。

・圃場整備でどう変わったか。

 勝川の改修が行われた。

 井戸を掘る。

C 圃場整備以前の田には上田、中田、下田があったのか。

・排水、土質が良い上田、中田、水はけの悪い下田があった。

・それぞれの反当収量は何俵だったのか。

 上、中田では89俵、下田(湿田)では78

・麦が作れないような湿田はあったのか。

 湿田はあったが、麦、菜種、豆、蚕豆(さんどう)を裏作として作ることができた。

・圃場整備でどう変わったか。

 現在は均質化され、良い田ん中も悪い田ん中もない。

 

D その他

・将来的には筑後川の水を引くことを考えており、現在負担金を集めている。



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