服部英雄のホームページ

あけましておめでとうございます。

 歴史に補助線を引く。 補助線によって、これまでの通説が説明しえなかった新しい解読をする。  昨年は中世銭貨に関心を持ち、11月8日COE研究会にて、 鎌倉幕府の鋳銭所遺跡が、近い将来かならず鎌倉周辺でみつかると予言しました。 通説(つまり中世には中国輸入銭のみを用い、幕府は銭貨発行にノータッチだったという学説)へのアンチテーゼです。 鎌倉幕府・室町幕府は老朽輸入銭(中国銭)を改鋳し、 中国銭コピ−(模鋳銭)を製造したと考え、 11月18日毎日新聞・記事を書きました。 その後北九州市黒崎城跡から寛永通宝以前の模鋳銭工房が発掘され、 12月20日に報道されました。 場所は九州に、時代は1610~20年に、宋銭コピーは無文銭に、幕府は筑前藩主黒田氏に、 と舞台は変わっていますが、公権力による鋳銭という予言実現への第一歩でした。 今年も、補助線を引く作業を、力の限り、続けます。 よろしくご指導下さい。   丁亥元旦                服部英雄

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