服部英雄のホームページ
新旧の安房峠周辺には南北にもいくつかの道があった。 Walter Weston”THEPLAYGROUND OF THE FAR EAST”1918 には該当箇所は以下のようにある。 水野勉の訳は このロマンティックな地域の足慣らしのためにもっと好都合な天気のときに、これほど楽 しいものはないと思うのは、私が高地ルートと呼ぶもので、安房峠(標高約一八六〇メー トル)と中尾峠(標高約一二六五メートル)を越えて焼岳の裾と肩を回るルートである。 上高地から梓川の深い湾曲部に沿ってその上を高く巻き、大火山の東に起伏するごつごつ した支稜を横切って、安房峠を越える道である。この道はときどき、鬱蒼とした森に覆わ れた斜面を傷つけ、断崖状になった地滑りの場所を通る。 とある。 この道High Level route High Level routeは まず中尾峠にあがり焼岳の頂上を経て細池に下り、そこより安房峠(新峠)にでる焼岳の 噴火まで国土地理院地図にも記載されていた道ではなかろうか。