服部英雄のホームページ
鷹巣のくだり
07・10・28紅葉黒岳・反省記 男池→風穴→天狗岩→高塚→鷹巣(前岳)→黒岳山荘
6、10大濠公園集合・韓中日合同4人パーティーである。西公園から山田SA休憩、日田盆 地が霧の下にあった。 8、40男池。すでに第一駐車場はほぼ満員。放射冷却が今日の好天を約束してくれる。それに しても肌寒い。 登山口から平治岳 男池を経て、隠し水でボトル2Lと水筒1Lに水を入れる。ソババッケからは平治岳頂上付近の 紅葉が望める。人が多い。一様にデジカメを上に向けている。ここから風穴まではかなり遠く、 案外下りも長い。10時30分頃風穴、なかに入るがリヒトがないため奥行きがわからない。足 はつくが手は届かなかった。天井に小さな穴が見えた。夏までは氷があるらしい。ここからの登 りはきつかったがカエデの赤を中心に、紅葉が頭上に、また大船斜面に、ときれいだった。天狗 岩着は12,10頃、ほんとうに気持ちのよいところ。人がいっぱい。小さな家族連れもいて、 なつかしかった。鳥居久保(入山公墓所)らしき草原が見えた。遠くでは根子岳、由布岳が確認 できた程度。祖母山は曇っていたのだろうか。 天狗岩は本当に天狗の鼻のように見える やっと下界が見えてきた。美しい水田。 九大山の家 山の家から小松地獄 今回の失敗はカップヌードルを4人分6個も作ったこと。これで運び上げた水を多量に消費。か つ環境保護のためだと思って、つゆ汁を捨てずに飲んでしまい、のどが異様に乾くことになって、 さらに水を大量に飲む。とくにIくんが、無計画にがぶ飲み。欠乏状態になった。天狗岩発は1 3,15頃。そのときはまだ異変に気づいていなかった。高塚にいた人から白水鉱泉に降りても 3時間だから風穴みちと大差はないといわれたので、白水鉱泉に下り始めた。紅葉があまりにき れいで、もう少しちがうところに行ってみたいとも思った。一見したところ、先の道はなだらか だった。初めての登山ながらとても楽しいと喜んでいたヤピンもこの方針を支持した。イ先生の みは消極的だったが。事前の調査を欠いたこの判断が、これまた大きな失敗となった。 白水鉱泉へのみちはたしかに美しかった。だが溶岩の上を歩くため、ところどころに空洞が あったりして悪路である。3点確保をしながら下りるところもかなりある。幅員も狭い。急 な大下り。その上に、下ってから登り直すところが前岳以外にも、意外に多かった。男池と の標高差をよぶんに多く下りなければならない。この標高差は200メートル以上もある。 前岳ダマシ(前岳より高い)を経て、前岳(三角点がある)に着いた。この山は鷹巣ともい う。鷹の雛を捕る山で、江戸時代には捕獲した村人に高額なご褒美が与えられた。すでに1 6,00は過ぎていた。なんとか明るいうちには下りられるはずと踏んでいた。 しかしパーティに疲労のいろが濃い。しだいに夕刻が迫ってきた。白水別れからの道もひど かった。森の中が暗くなる。秋の日はつるべ落とし。先発2名が黒岳山荘に着いて炭酸水を 水筒に詰め、調理場のおばさんからリヒト(電灯)を借りて、後続を迎えに行く。さいわい それほど距離が離れていたわけではなく、かろうじて声も届く範囲だった。全員無事下山。 ヤピンがこの水、味がヘンといった水は炭酸水で、とてもうまかった。一緒に下山してくだ さった清原さんという方が、黒岳山荘泊であるにもかかわらず、男池まで送ってくださった。 事故にはならずにすんだが、九大山の家には大幅な遅刻をしてしまった。 期待にたがわず山は登りも下りも美しかった。登りでは今夏の猛暑のせいか、心持ち赤みが 弱かったような気もした。下り道の紅葉は特によかった。余裕があまりなかったことが残念。 下りの道ぞいはシャクナゲの木が多い。春にいちどたずねたい。 この夜、みなと分かれてから、宿泊客はたったのひとり。お湯はいつもどおりに最高、アルカリ 性で肌がぬるっとする。透明。湯口のお湯は熱すぎてコップを持って行かないと飲めない。無味 無臭なのは不思議。昼夜掛け流し、加水。ゆざましに黒水山荘の炭酸水を水筒1本分、飲んでし まった。気が抜けかかっていたが、みょうにうまい。BS日本シリーズ観戦、中日ドラゴンズは 中田(背番号20)の好投により8−1で完勝。 翌朝山の家のまわりがリコボー(信州地方での呼び方。アミタケのうちのイグチ、秋田では アミジワッコ)の一大産地であることが分かった。竹田・くじゅう地方ではあまり食べない らしい。おいしいのに。