3服部英雄・学問と遊び

サクラ年々記・平成18,2006

3/16鹿児島に出張。すでに山桜が咲いていておどろいた。高速道路の道路敷き 外の残地(道路余剰公有地)らしきところに、ずいぶん山桜が植えてあるようだ った。もっとも山の上の山桜も咲いていた。そのあと福岡でもひかんざくらで あろうか、早咲きのサクラを何本かみかけた。 3/22福岡開花宣言。この直後に極度の花冷えとなった。以後一週間経っても満 開にならず、3分咲き。ことしは気象庁以外にウエザーニュースが遅めの開花 宣言を出して「官民」の対決とされた。結果は官の勝利だが、その後いっこうに 花が開いていかないところを見れば、民もなかなか的を得ていたんだと思った りする。 サクラは人間のために咲くわけではない。虫が飛んで受粉が容易な気候になら なければ、咲くだけムダということなのだろう。 そんなわけで待たされじらされて4/1恒例のコモンルーム花見を福岡城で実施、 花は3分咲きでいくぶんさびしかったが、人は大勢参加してくれた。翌日4/2は 転出する院生の送別会、風が強かったが、建物に入ってへやを暗くすればとて もきれいなサクラが見えることを発見。 花見委員としての反省。席取りは朝早めに行くこと。お湯割用のポットを忘れ ない。シートも余分に持っていくこと。人がたくさんきておかず不足になるか ら、乾き物も多めに持っていく。 さてあと何回花見ができるかな。 4/3キャンパス中庭で。中庭には2本の古木サクラがある。高田さんがきた 30年前からすでに古木の風格があったという。3年後の大学移転で、こ のサクラはどうなるのだろうか。心配だ。清水さんがたのんでくれて、 工営係の投光器があてられ、光景が一変した。事務職転入者歓迎会の あと、何人かがきてくれて、楽しい会になった。 4/7奈良より坪井さんきたる。あすは横山先生一周忌。夕方岩永さんと満開 の舞鶴公園に案内、シートを出してカンビールを一本ずつ飲んだ。大正10 年生まれに夜風はきつかったかもしれないが、その前に薄着であった自分が ダウンしそうだった。坪井さんはとても元気、ひとしきり国立病院や裁判所 などの経緯を語ってくれた。そのあと大濠公園の花の木にいって10時まで。 坪井さんの話はとてもおもしろい。

雨の日の牡丹シャクヤク園3/28

4/9 一陣の風が吹き、視野いっぱいとなった花吹雪がゆったりと石垣から下に 流れ落ち、そしてつぎの風で再び舞いあがった。翌日のシート洗いでは花びら がいっぱい。 4/18 職場の裏手で昼食。花びらが舞った。今年のサクラはなんという長持ち か。 4/19 八重が満開に近い。暖かい日でお昼に出かけたいと思ったが、雑用処理で 時間がとれなかった。夜半、猛烈な雨と風。嵐に花は大半散ったよう。 以後も咲いてはいたが、いつもの年のように、城内住宅・西の土手を歩いて 突然出現する桃源郷のような光景には出会えなかった。今年の花は百点満 点どころか150点以上も200点もあったけれど、八重に限っては消化不良。 ではまた来年。

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